絶好調のセブン&アイ、国内小売業初の営業利益3000億円超えへ

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 消費税の増税など不安材料には事欠かないが、「消費は底堅い。新商品・サービスやイベントで刺激すれば、潜在需要を顕在化できる」(村田紀敏社長)と強気だ。

問われるコンビニの次

勢いを増すセブン&アイだが、グループの課題はコンビニや金融などに次ぐ収益柱を育てること。開拓の余地がありそうなのは、生鮮中心の食品スーパーだ。全国各地に有力なスーパーがあり、コンビニなどと違って寡占が進んでいない。コンビニとの競合はあるものの、それ以上にシェア拡大によるスケールメリットが見込める。昨年イオンが中四国地方首位のマルナカを買収するなど、合従連衡の動きも出てきた。

セブン&アイは今のところ国内での買収に慎重。だが、子会社の米セブン−イレブンは今期増やす630店のうち約400店を他チェーン買収で獲得する計画を立てている。海外だけでなく国内でのM&Aに動いても不思議はない。

セブン&アイ・ホールディングスの業績予想、会社概要はこちら

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(撮影:梅谷秀司 =週刊東洋経済2012年4月21日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

 

山川 清弘 「会社四季報オンライン」編集部 編集委員

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やまかわ・きよひろ / Kiyohiro Yamakawa

1967年、東京都生まれ。91年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。98~99年、英オックスフォード大学に留学(ロイター・フェロー)。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。

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