とくに、ドライブモードをスポーツにしたときは、まるでプロドライバーが運転しているように秀逸な走りを味わえる。そして、これはモータースポーツ好きなどがドライビングテクニックを磨く練習などにも使えそうだ。たとえば、サーキットなどのコースで、まずはS+シフトのATモードで走行。その後、S+シフトのMTモードに切り替え、ATモード時の感覚をお手本にして、手動のシフト操作で走りを練習するといった感じだ。
1グレードのみ、価格は617万9800円

新型プレリュードの価格(税込み)は、617万9800円。なお、特別有料色の「ムーンリットホワイト・パール」は+8万2500円、有料色の「メテオロイドグレー・メタリック」は+3万8500円となっている。また、前述したホンダオン限定カラーの「ムーンリットホワイトパール&ブラック」は648万100円だ。
こうした価格帯がクルマの価値に対し妥当か否かは、市場の反響次第だろう。個人的には、これだけ「てんこ盛り」の機能であれば、価格的にはかなり頑張ったほうだと思うのだが。
いずれにしろ、新型プレリュードは、ベーシックコントロールとS+シフト、それぞれに対応する4つのドライブモードなど、ホンダの最新ハイブリッド技術や走りを楽しめるギミックが満載だ。街中などの普段使いでは、減速セレクターを駆使しワンペダル操作も可能。休日のドライブではワインディングをスポーティに走るなど、遊びの要素も満点。対応する幅が広く、懐も深いという意味では、かなり「贅沢なクルマ」に仕上がっているといえるだろう。

ホンダによれば、プレリュード開発の背景には、近年「ホンダのブランドが独自性を失ってきた」ことも理由のひとつに挙げている。たとえば、2代目や3代目のプレリュードが一斉を風靡した1980年代のホンダは、F1参戦などで「挑戦する自動車メーカー」としてのイメージも強かった。だが、同社の独自調査によれば、近年はそうしたイメージも薄れているようで、とくに、「年齢層が下がるにつれて好感度が低下」する傾向だという。
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