
また、通常のAT(オートマチック)モードから、パドルシフトとしての役割もある減速セレクターを操作すると、MT(マニュアル)モードとなり、タコメーター中央には最大8段の仮想ギア段数も表示する。同じく先述のとおり、ハイブリッド車であるプレリュードの場合、トランスミッションは電気式CVTなので、メカニカルな変速機構は本来持たない。だが、パドルシフト(減速セレクター)の操作を行うことで、まるで有段ギアを変速したようなリニアな変速レスポンスを味わえるとともに、メーターでは仮想ながらその段数も表示するのだ。
エンジンサウンドを再現

さらに新型プレリュードには、「アクティブサウンドコントロール」も搭載する。これは、S+シフトに切り替えると、車内のスピーカーから擬似的なエンジンサウンドを奏でるシステムだ。走行中は、車外に出す排気音量などがかなり小さいハイブリッド車だが、車内ではスポーツカーのようなエンジンサウンドを楽しめるのだ。
しかも、減速中に仮想ギア段数をダウンさせると、「ブリッピング」のサウンドも奏でることが可能。ブリッピングとは、急激なシフトダウン時にエンジン回転数を上げることで、駆動輪のロックなどギアチェンジ時のショックを軽減し、スムーズな加速につなげる技術だ。シフトダウンに合わせて、エンジン回転も「ブン、ブン」と上下するこのサウンドは、サーキットなどでスポーティな走行を楽しみたいドライバーにとって気分をかなり高揚させてくれるといえるだろう。
とくに、ドライブモードをスポーツにすると、エンジンサウンドもかなり主張が大きくなる。発進時などエンジンの回転が低い領域では、迫力の低音サウンドを演出。回転が上昇するにつれ音質も徐々に高音へ変わり、グーンと回転が上昇していくような伸び感を味わえる。さらに、ブリッピングのサウンドも、GTやコンフォートなどほかのドライブモードと比べ、明らかに音量が大きくなり、スポーツ走行の気分を十分に味わえる。
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