【発売日は9月5日、価格は617万9800円で確定】新型ハイブリッド3ドアクーペ「プレリュード」ついに市場投入、ホンダスポーツ復権の狼煙

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なお、新型プレリュードでは、ステアリング左右に装備した減速セレクターを操作すると、減速度の調整も可能だ。セレクターは右側が減速度を減少させる「+」、左側が減速度を増す「-」で、6段階の調整が可能だ。さらに、減速度が最弱(-0.02G)となるコースティングの設定も可能だから、合計で7段階の減速度を選ぶことができる。

ちなみに、コースティングとは、ギアをニュートラルに入れてアクセルをオフにしたときのように、減速度がほぼ利かない(ガソリン車の場合はエンジンブレーキがほぼ利かない)状態で走行することだ。たとえば、先にある信号が赤になったときなどに、アクセルをオフにしてブレーキのみを操作し、停止線まで減速を行う感じだ。減速度が強い場合と比べて、タイミングさえうまく合わせれば、速度の落としすぎなどが少なく、アクセルの再操作などが不要となる。また、アクセルペダルを頻繁に踏む必要がないことで、実用域での燃費向上にも貢献する。

さらに、新型プレリュードのベースコントロールでは、(ステアリング左側にある)減速セレクターの「-」レバーを操作し減速度を最大にすると「ワンペダル操作」も可能だ。市街地など、比較的低い速度域で走行する場合や渋滞路などで、アクセルペダルの操作だけで加減速を調整できる機能だ。しかも、停止寸前まで減速できるため(完全停止時はブレーキペダルの操作が必要)、頻繁にブレーキペダルを踏む必要がなく、ドライバーの疲労軽減に貢献する。

S+シフト起動時

S+シフトを起動すると、メーターにも「S+シフト」のアイコンが表示される
S+シフトを起動すると、メーターにも「S+シフト」のアイコンが表示される(写真:本田技研工業)

次は、S+シフトを試してみる。センターコンソールの専用ボタンを押すと、ステアリング奥にある2連メーターの左側が変化する。なお、メーターには、さまざまな情報をわかりやすく表示できるマルチインフォメーションディスプレイを採用するため、モード毎に細かく表示が変更される設定だ。

通常のベースコントロール時、2連メーターの左側には「パワーメーター」を表示する。加速時にはモーターで車両を駆動する出力などを、減速時にはバッテリーへの回生充電の状況を視覚的に表示するもので、近年のホンダ製ハイブリッド車に多く設定されている表示方法だ。それがS+シフトにすると、実エンジン回転数を表示する「タコメーター」に切り替わる。アクセルペダルを踏み込みながら、エンジン回転の上昇などを視覚的にも楽しむことを可能としている。

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