運転席に座ってみる。ホールド感の高いシートや握り心地と操作性を考慮したDシェイプステアリングなどがスポーティかつ高級感を醸し出し、「走りたい」気分を盛り上げてくれる。また、水平基調のインストルメントパネルなどにより、視界も良好。フロントフード先端も見やすいため、狭い路地などでも見切りがいいことが予想できる。また、Aピラーは、断面を削ることで死角を減らした形状を採用しており、コーナリング中でも前方を見やすい工夫が施されている。
操作系のレイアウト

センターコンソールには、「エレクトリックギアセレクター」を装備。最近のホンダ製ハイブリッド車やBEVに多いボタン式シフトだ。中央のスイッチは、上から「P(パーキング)」「R(リバース=後退)」「N(ニュートラル)」「D(ドライブ=前進)」といった配列。パネルの助手席側には「ドライブモード」や、このモデルの大きな特徴である「S+シフト」のボタンも設置する。さらに、運転席側には「P(パーキングブレーキ)」や、ブレーキペダルを踏み続けなくても停止状態を保持する「オートブレーキホールド」のスイッチもある。
ちなみに、S+シフトとは、ハイブリッド車ならではの高い環境性能はそのままに、加減速時はエンジン回転数を緻密にコントロールすることで、ダイレクトな駆動レスポンスと鋭い変速を実現する機構だ。メカニカルな変速機構を持たないe:HEVながら、ステアリングに備わるパドルシフト(減速セレクター)の操作を行うことで、まるで有段ギアを変速したようなリニアな変速レスポンスを味わえるという。

新型プレリュードでは、いわゆる通常のハイブリッド仕様となる「ベーシックコントロール」というモードと、S+シフトの2モードを採用。また、ドライブモードには、ソフトな乗り心地の「コンフォート(COMFORT)」、一般的なノーマルモードに相当し、幅広いシーンに対応する「GT」、ワインディングや高速道路などでキビキビとした走りを楽しめる「スポーツ(SPORT)」を用意。しかも、これらドライブモードは、ベーシックコントロールとS+シフトの両方で選べるから、合計6つの特性を味わえることになる。
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