「2025年の通期売上高は300億元(約6167億円)を軽く超えるだろう。アメリカなどでの実績は、わが社がグローバルな消費財ブランドになりつつあることを証明している」
ポップマートの王寧・董事長兼CEO(会長兼最高経営責任者)は決算説明会でそう述べ、事業のグローバルな成長持続に強い自信を示した。
「海外市場での店舗展開はまだスタート段階にある。多くの国では新店舗のオープン時に顧客の長蛇の列ができており、事業の拡大余地は非常に大きい」(王CEO)

LABUBUに代表されるポップマートのIP群は、なぜ海外市場で急速に人気が高まったのか。その裏にはSNSを通じた瞬時の情報拡散がある。
人気歌手のリアーナやデュア・リパなど、欧米の著名アーティストやインフルエンサーがSNS上でLABUBUのキャラクターグッズを相次いで披露したのをきっかけに、知名度と人気の高まりに一気に火がついた。
週3店舗ペースで海外出店
「デザイナーズトイはSNSとの親和性が非常に高い。彼ら(インフルエンサー)がSNS上や日常生活の中でわが社の製品を露出してくれることが、事業成長の全面的な追い風になっている」。ポップマートの司徳COO(最高執行責任者)は、決算説明会でそう解説した。

同社の海外事業部門の文德一・総裁(事業部長に相当)によれば、ポップマートの海外店舗数は2025年6月末時点で128店と、1年前の58店の2.2倍に増加した。
さらに、2025年末にかけて「週平均3店舗のハイペースで新規出店する」(文総裁)としており、年末時点の海外店舗数は200店を超える見通しだ。
(財新 駐香港記者:文思敏)
※原文の配信は8月20日
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