中国ポップマート、「LABUBU」人気沸騰で成長加速 上半期の売上高は前年の3倍、純利益は4.9倍に

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「2025年の通期売上高は300億元(約6167億円)を軽く超えるだろう。アメリカなどでの実績は、わが社がグローバルな消費財ブランドになりつつあることを証明している」

ポップマートの王寧・董事長兼CEO(会長兼最高経営責任者)は決算説明会でそう述べ、事業のグローバルな成長持続に強い自信を示した。

「海外市場での店舗展開はまだスタート段階にある。多くの国では新店舗のオープン時に顧客の長蛇の列ができており、事業の拡大余地は非常に大きい」(王CEO)

ポップマートの経営陣は海外事業の拡大余地に強い自信を示す。写真はイギリスのロンドンに出店した無人店舗(同社ウェブサイトより)

LABUBUに代表されるポップマートのIP群は、なぜ海外市場で急速に人気が高まったのか。その裏にはSNSを通じた瞬時の情報拡散がある。

人気歌手のリアーナやデュア・リパなど、欧米の著名アーティストやインフルエンサーがSNS上でLABUBUのキャラクターグッズを相次いで披露したのをきっかけに、知名度と人気の高まりに一気に火がついた。

週3店舗ペースで海外出店

「デザイナーズトイはSNSとの親和性が非常に高い。彼ら(インフルエンサー)がSNS上や日常生活の中でわが社の製品を露出してくれることが、事業成長の全面的な追い風になっている」。ポップマートの司徳COO(最高執行責任者)は、決算説明会でそう解説した。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

同社の海外事業部門の文德一・総裁(事業部長に相当)によれば、ポップマートの海外店舗数は2025年6月末時点で128店と、1年前の58店の2.2倍に増加した。

さらに、2025年末にかけて「週平均3店舗のハイペースで新規出店する」(文総裁)としており、年末時点の海外店舗数は200店を超える見通しだ。

(財新 駐香港記者:文思敏)
※原文の配信は8月20日

財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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