
中国の自動運転スタートアップの文遠知行(ウィーライド)は8月15日、シンガポールの配車サービス大手グラブから出資を受け入れると発表した。
グラブは東南アジア各国で配車サービスやフードデリバリーを手がけている。ウィーライドによれば、グラブの出資額は数千万ドル(1ドル=約147円)規模を見込み、2026年前半までに手続きを完了させるという。
東南アジアの交通環境に適応
この資本提携を機に、ウィーライドとグラブは共同で「ロボタクシー」と呼ばれる自動運転タクシー事業を東南アジアで展開し、グラブの配車アプリから利用できるようにする。
「各国の交通法規や(自動運転技術に対する)現地社会の受容度に合わせて、段階的に数千台規模のロボタクシーを投入したい」。ウィーライドの韓旭CEO(最高経営責任者)は声明の中でそう述べた。
両社はロボタクシーのメンテナンス、修理、充電などの体制づくりも共同で進め、車両の稼働率の最大化を図る。さらに、ウィーライドが(中国や中東諸国などで)蓄積した運行経験をベースに、ロボタクシーを東南アジアの交通環境に適応させるプログラムを実施する計画だ。
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