中国の「ロボタクシー」と海外配車大手が続々提携 ウィーライドにシンガポールのグラブが出資へ

✎ 1〜 ✎ 1608 ✎ 1609 ✎ 1610 ✎ 1611
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ウィーライドはグラブとの協業をテコに東南アジアに進出する。写真はウィーライドのロボタクシーの前で記念撮影する両社の創業者(ウィーライドのウェブサイトより)

中国の自動運転スタートアップの文遠知行(ウィーライド)は8月15日、シンガポールの配車サービス大手グラブから出資を受け入れると発表した。

グラブは東南アジア各国で配車サービスやフードデリバリーを手がけている。ウィーライドによれば、グラブの出資額は数千万ドル(1ドル=約147円)規模を見込み、2026年前半までに手続きを完了させるという。

東南アジアの交通環境に適応

この資本提携を機に、ウィーライドとグラブは共同で「ロボタクシー」と呼ばれる自動運転タクシー事業を東南アジアで展開し、グラブの配車アプリから利用できるようにする。

「各国の交通法規や(自動運転技術に対する)現地社会の受容度に合わせて、段階的に数千台規模のロボタクシーを投入したい」。ウィーライドの韓旭CEO(最高経営責任者)は声明の中でそう述べた。

両社はロボタクシーのメンテナンス、修理、充電などの体制づくりも共同で進め、車両の稼働率の最大化を図る。さらに、ウィーライドが(中国や中東諸国などで)蓄積した運行経験をベースに、ロボタクシーを東南アジアの交通環境に適応させるプログラムを実施する計画だ。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事