
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』が1月29日に発売されました。連載第199回は、受験本格化で不安に駆られる生徒が陥りやすい落とし穴についてお話しします。
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受験生に贈る言葉「受かると思うな。落ちると思うな」
8月も終わりに近づき、いよいよ受験シーズンが本格的に迫ってきました。教えている生徒たちからも「第1志望に合格できるか不安です」「模試の判定が悪いので志望校を下げた方がいいですか?」といった相談が増えてきます。この時期に不安が募るのは当然のことです。
そんな中、以前、地方の東大受験生の多い学校の先生から教わったアドバイスがあります。毎年、不安でいっぱいの生徒たちに必ず伝える言葉――それが「受かると思うな。落ちると思うな」というものです。一見すると不思議なアドバイスですが、実は非常に含蓄のある言葉なのです。
まず、「自分は合格できる」と思い込んでいる受験生は要注意です。油断が生まれて勉強の手を抜いてしまうと、実力を伸ばしきれず不合格になってしまいます。受かると思うと落ちるから、「自分は受かる」と過信しないようにすることが必要である、ということですね。
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