逆に、「自分は落ちる」と思い込んでしまう受験生も、やはり合格から遠ざかります。自分を信じられないことで勉強が手につかず、必要な努力ができなくなってしまうのです。悲観しすぎる気持ちは、挑戦の手を止めてしまう最大の原因になります。落ちると思っても落ちるから、「自分は落ちる」と悲観しすぎないようにすることも肝要である、ということですね。
結局合格するのは「不安な受験生」
では、どんな受験生が合格するのか。合格できるのは、「自分は受かる」と思っている人でも、「自分は落ちる」と思っている人でもなく、「受かるか、落ちるか、どちらに転ぶかわからないな」と思って不安な状態の人である、ということです。「受かるとも思わないし、落ちるとも思わない。不安なままで、それでも勉強を続ける人」です。不安は決して悪いものではなく、むしろ「受かるかもしれないし、落ちるかもしれない。どちらかわからないから、頑張らなきゃ」と、勉強を続けるための原動力になるのです。
実際、不安のない受験生など存在しません。そして、「受かる」と思い込むことも「落ちる」と思い込むことも、不安から逃れるための手段としては適切かもしれません。しかし、不安から逃れても、合格には全く近づかないのです。不安と共に歩むことこそが、受験を乗り越える力になっていくのです。
ドラゴン桜の中でも、この「不安だけど信じる」という矛盾した考え方について、触れているシーンがあります。
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