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なぜ丸亀製麺は香川県内では「圧倒的大敗」? はなまるうどんよりも店舗数が少ないが…味だけではない根本的な要因

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もともと「こんな“がっついた”会社に『讃岐うどん』ブランドを背負わせて大丈夫なのか?」と懸念を持たれていたところに、「地名独占」ともいえる行為が発生したからこそ、同情的であった人々ですら不信感を持つような事態を招いたのであろう。

香川県・讃岐広島にある丸亀製麺の研修施設「心の本店」。フェリーで40分少々の離島にある(画像:丸亀製麺)
「讃岐饂飩職人祭」の様子(画像:丸亀製麺)
香川県丸亀市「純手打うどん よしや」。讃岐饂飩職人祭にも参加している(筆者撮影)

丸亀製麺は以前よりも大きく成長している

もっとも、丸亀製麺のほうも、昨今では讃岐うどんに対するポジティブな取り組みも増えてきている印象だ。

例えば香川県・讃岐広島に研修施設を構え、丸亀市と包括連携協定を結んだうえでの地域貢献も積極的に進めている。次世代の若手うどん店経営者と手を組んだ「讃岐饂飩(うどん)職人祭」などで、「今の讃岐うどん文化」に積極的に触れていることも注目に値する。

何より、「丸亀製麺」の現場の方々が真摯に店を営まれ、各店の営業のクオリティが昔より格段に上がっていることも見逃せない。あくまで筆者の体感だが、香川県内には「丸亀製麺」よりまずい店はいくらでもあり、丸亀市に実店舗がないことも、香川県発祥でないのに「讃岐うどん」を掲げていることも「そこまで騒ぐことではない」と感じる方も今では多いはずだ。

ここは、商標登録の一件だけでも過去を振り返るメッセージを発信して、「弱小な個人店に大企業が圧力をかけて終わり」ではない、真の問題解決を試みたほうがいいのではないか。もしそうしたとしても、これで丸亀製麺の香川県内の出店が進むようになるとはあまり思えないが、それでも過ぎたことで禍根を残したままにするよりは、よほどいいと筆者は考えるのだ。

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