なぜ丸亀製麺は香川県内では「圧倒的大敗」? はなまるうどんよりも店舗数が少ないが…味だけではない根本的な要因
香川県内には約800~900軒の讃岐うどん店があり、人口1万人あたりの「そば・うどん店」の事業所数は全国平均の約2.6倍。統計に含まれていない場合もある「製麺所併設店舗」を含めると、実際の“うどん店密度”はさらに多いだろう。


今ではチェーン店も多く存在する
さらにチェーン店としても、香川県内には「こがね製麺所」(22店)、「こだわり麺や」(14店)ほか「さか枝」「さぬき麺業」「たも屋」「うどん市場」などがひしめく。
これらのチェーン店がなかったころは「はなまるうどん」(14店)が「小ぎれいなファストフード的うどん店」としてオンリーワンの支持を得ていたものの、現状では丸亀製麺がつけ入る隙がないどころか、「はなまる」ですら安閑としていられない。

輪をかけて、丸亀製麺が敬遠されやすいのは「圧倒的な価格帯の差」だ。
個人店・製麺所の多くは自宅併設・家族経営の低コストで、値上げラッシュの今でも、うどん一杯で200円台~400円台。丸亀製麺は高額なメニューも多く、フェアメニューだと900円台にもなる。
高単価商品・フェアメニューの強化が、丸亀製麺の圧倒的な利益率と企業体力の獲得につながったことは間違いないが、足を運んでみないことには「ただの高い店」だ。
また、「1回くらい行ってみようかな?」と考える人でも、多くの人々が「かけ100円」(醤油をかけただけなら60円・80円の場合も)だった時代を知っているため、丸亀製麺の価格帯だと、どうしても足が遠のいてしまう。本来なら家族・グループでの外食好きな香川県民でも、うどんに関しては「そんな金払うなら、他の外食に行く」のだ。
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