バンダイ『ガシャポン』大人もハマるカプセルトイ、第5次ブーム真っ只中での"超絶進化" 1年に「約2億2000万個出荷」でギネス世界記録™認定も

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

昨今では、平成レトロブームを受け、親子で楽しめる商品の展開が増えた。また、コラボ商品も好調で、カメラやスニーカー、車の鍵などの精巧なミニチュアを購入する40〜50代の男性が多い一方、10〜30代女性からは、コスメ系のミニチュアが注目を集めているという。さらに、オトナ女子から「手に取りやすく実用的」と人気なのは、『めじるしアクセサリー』シリーズだ。

「輪っかパーツ付きで、ペットボトルや傘の取手など身の回りの持ち物に“めじるし”としてつけることができ、2020年の発売開始から190アイテム以上を展開しています。“『ガシャポン®︎』なら、今欲しいもの、自分の好きなものが必ず見つかる”と思っていただけるよう、今後も市場をこまめにチェックしつつ、常に新カテゴリーへの挑戦を行っていくつもりです」

めじるしアクセサリー
『めじるしアクセサリー』は愛らしさと実用性を兼ね備えている(画像:©︎BANDAI)

さらなる海外展開を目指し、新たな戦略を

順風満帆に見えるカプセルトイ市場だが、やはり課題もある。

「独自性の高い魅力ある売り場づくりがこれまで以上に必要になってくると考えています。また、世界に目を向けると、まだまだカプセルトイというカテゴリーの認知度が低い地域もあるのが現実です。そこで、地理的・文化的な近さがあるアジアでは、国内市場のノウハウを水平展開するアプローチが有効と考えています。

北米地域は集客力のある立地を厳選して店舗網を拡大していく予定でいます。自販機ハンドルの操作法など遊び方の紹介動画の作成や、インフルエンサーを活用したプロモーションなども展開し、そこで得た知見を海外にも展開しながら、日本と同じくらいの規模まで事業を拡大することが大きな目標です」

日本らしさたっぷりの、この“クールジャパン”がどれだけ世界を席巻するのか。新たな国際産業になる未来は、そう遠くないかもしれない。

(※『ガシャポン®︎』は株式会社バンダイの登録商標です)

衣輪 晋一 メディア研究家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

きぬわ しんいち / Shinichi Kinuwa

インドネシアでボランティア後に帰国。雑誌「TVガイド」「メンズナックル」、Webメディア「マイナビニュース」「ORICON NEWS」「週刊女性PRIME」などでエンタメ・流行関連を中心に多岐にわたる記事を執筆。そのほかカンテレ公式HP、メルマガ「JEN」、書籍「見てしまった人の怖い話」「さすがといわせる東京選抜グルメ2014」「アジアのいかしたTシャツ」(ネタ提供)、制作会社でのドラマ企画アドバイザーなど幅広く活動中。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事