バンダイ『ガシャポン』大人もハマるカプセルトイ、第5次ブーム真っ只中での"超絶進化" 1年に「約2億2000万個出荷」でギネス世界記録™認定も
同じく前述の、ガシャポン®︎オリジナルIP『VIRUSWEETS』の担当者は、家に飾っても違和感のない商品を作りたいと考え、「アパレルショップやインテリア雑貨店を訪れ、フィギュアに興味がない層にも受け入れられそうなものをリサーチしました。その結果、かわいいだけでなく、少し尖った商品にする必要があると考え、普遍的な要素に“エッジの利いた要素”を掛け合わせてアイデアを生み出すことを念頭に置きました」と語る。
世に出してみると、「ダークなかわいさ」と「クオリティの高さ」が好評で、たくさんのファンアートまで描かれたそう。オリジナルIPは認知がゼロの状態からスタートするため、販促活動では店舗展示のデザインを作り込み、食品サンプルや背景パネルを配置しつつ、あえて説明しすぎないことで見る者の想像力をかき立てる工夫も行った。

商品と“二人三脚”で自販機もどんどん進化中
また、商品の多様化にともない、自販機そのものの進化も必須になってくる。バンダイでは、自販機の企画開発も行っているという。これまで、うちわや下敷き、コースターなど、最大A4サイズの平面アイテムが出てくる『フラットガシャポン』や、バンダイ史上最大の90ミリカプセルに対応した新たな自販機を開発。

カプセルや自販機を自社開発している点も、バンダイのガシャポン®︎でしか実現できない仕様のカプセルトイを生み出せるという点で、大きな強みだろう。また、グループ企業と協業で専門店を展開していることを生かし、店舗でのキャンペーンにも力を入れているという。
「加えて、 最近ではTikTokの公式アカウントを立ち上げて消費者との接点を増加させたり、自販機そのものやカプセルをモチーフにした商品や、周辺素材として“ガシャ活グッズ”なども展開したりしています。自販機を回すときやカプセルを開ける瞬間のワクワク感など、カプセルトイ自体の楽しさを伝え、さらに多くの方にファンになっていただくためのアプローチも行っています」
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