「彼らを全面的には否定できない」犯罪学の専門家が指摘「私人逮捕系YouTuber」が“警察の代わり”になるーーが暴論とも言い切れないワケ

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迷惑系YouTuber
過激な内容や迷惑行為を動画配信する迷惑系ユーチューバーたち。その中でも「私人逮捕系」「世直し系」の配信者たちについて、必ずしも悪とはいえない世の中になってきている(写真:Graphs/PIXTA)
迷惑行為や過激な私人逮捕などをSNSやYouTubeで配信し、物議をかもしてきた炎上系インフルエンサーたち。近年、それを真似し、迷惑行為に走る一般の人たちも多発しました。
しかし、そういった炎上系インフルエンサーは一概にも「悪」とはいえず、むしろ活用する手もあるというのです。
本稿は、肥沼和之さんの新刊『炎上系ユーチューバー 過激動画が生み出すカネと信者』より一部抜粋、編集のうえ、お届けします。

数字を意識したコンテンツづくりは必須だが…

コンビニでおでんを指で突いた「おでんツンツン男」や、コンビニで購入前のお菓子の蓋を開けた男、回転寿司店で醬油差しを舐めた男、宅配業者が荷物を持ち帰ったことに激昂して集配所でチェーンソーを振り回した男など、これまでSNSではさまざまな動画が炎上した。

意図的に炎上を狙ったのか、ふざけて軽はずみに投稿したのか、ケースバイケースだが、まさにこれらが「理念なき行動」である。

一時的に再生回数が増え、拡散されても、誰も彼らのことをほめたたえないし、配信者として継続的な活動もできなくなる。

世間から信頼や支持をされ、長期的に活動するには、理念やビジョンやミッションなど思いの軸が必要であり、それはユーチューバーであろうが経営者であろうが変わらない。

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