「福山の下ネタは通常運転」「アップデートできてないおじさん多すぎ」と賛否…福山雅治「不適切会合」での振る舞いが許されなかった根本理由
2年ほどのことだが、ある芸能人が、若い女性の芸能人にセクハラ発言をしている現場を直接見たことがある。その場に居合わせた人は誰も注意しなかったし、言われた女性もうまく切り返していた。
後日、芸能関係者にこの出来事を伝えたところ、「○○さんってそういう人でしょう」「○○さんだからしょうがないよ」という返答があった。
「芸能界では、いまだにこういう考え方が成立するんだ」と実感した体験だった。
「ここだけの話」が成立しない時代
今回の福山さんの事案は、通常であれば「不快な思いをした人がいるから発言には気を付けてくださいね」と主催者(この場合は、フジテレビ元専務の大多亮氏)が注意すれば済むような話だ。
しかしながら、本件は第三者委員会の報告書に書かれ、週刊誌によって個人名が特定されてしまったため、大きく報道されることになってしまった。
そうした意味では、本件は特殊なケースではある。ただ、内々で対応すれば済んだ話が、外部に漏れて問題になってしまう事案は最近増えている。
2022年に吉野家の取締役が早稲田大学の社会人向け講座で、若い女性に吉野家を継続利用してもらう戦略を「生娘をシャブ(薬物)漬けにする」といった不適切な表現をしたことで、取締役を解任されるという事態が起きた。
本件は、参加者がSNSに投稿して炎上したことで表沙汰になったが、そうでなければ、参加者のクレームを受けて厳重注意で終わったはずだ。
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