「福山の下ネタは通常運転」「アップデートできてないおじさん多すぎ」と賛否…福山雅治「不適切会合」での振る舞いが許されなかった根本理由
一方で、過去の行為に対して、現在の基準を適用して是非を論じることが適切なのか――という議論も起きている。
たとえば、10年以上前にタレントの石橋貴明さんが、フジテレビの女子社員と2人きりの場で下半身を露出したという行為があった。これは、当時の基準に照らしても問題行動であったと言えるだろう。
一方、福山雅治さんの会合での行為に関して、フジテレビ第三者委員会の報告書では、「会話がいわゆる下ネタ的な性的内容を含んだものであった旨述べる者も多数おり、不快であった旨述べる者もいた」と書かれている。
不快に思われるような会話がいつ行われたのか記載はないが、会合自体は2005年頃から行われていたとされている。
参加者が不快に思うような発言をすることは問題ではあるが、筆者の経験でも、2000年代頃には会合で「下ネタのような性的内容を含んだ」会話は男女問わず、通常に行われていた。そこで不快な思いをした人がいたとしても不思議ではないのだが、そこで「不快だ」と言うと、「ノリが悪い」「真面目すぎる」というレッテルを貼られかねない空気感があった。
現代の基準から、過去の「不適切な言動」を追及するとなると、非常に多くの人が「アウト」になってしまいかねない。過去の行為を反省したり、反省を促したりするのはいいのだが、断罪することはできないように思う。

「福山雅治だから許される」は通用しなくなった
2点目については、福山さんの事案で顕在化したと言える。
SNSでは福山さんに批判的な声も多い一方で、「福山さんの下ネタ発言は通常運転」「福山雅治でさえ下ネタが言えない時代になったのか」といった疑問が投げかけられている。
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