令和の一般選抜大学入試はこれまでと何が違う? ノルマ増加で不合格になりやすい生徒の特徴と求められる能力とは

みなさんは、過去の一般選抜大学入試と令和の一般選抜大学入試は、何が違うと思いますか?
歴史的に見ていくと、1979年に共通一次試験が導入され、1990年にセンター試験、2021年に共通テストへと変化しました。そういう意味では、日本において「ペーパーテストで選抜が行われる」という形式は今も昔も変わりませんし、試験時間に大幅な違いがあるわけでもありません。
しかし、実は「科目数」や「問題のジャンル」という観点で見れば、過去と令和の入試は大きく変わってきています。
科目数の増加と新しい分野の導入
例えば英語は昔から必須科目でしたが、現在の共通テストではリーディングとリスニングがそれぞれ100点満点として課されるようになりました。また、2025年度入試からは新たに「情報」という科目が導入され、受験生はさらに学習範囲を広げざるをえません。科目自体が変わっていなくても、勉強しなければならない範囲は増えており、共通テストでも「数学II・B」に加えて「数学II・B・C」へと変化しました。受験生が取り組むべき科目数やその内容は、年々増加傾向にあるのです。
また、科目や範囲が同じでも、問題の質は大きく変化しています。英語を例にとっても、かつては文法の4択問題が中心でしたが、現在では整序英作文、間違い指摘、穴埋め、長文読解、自由英作文など多彩な形式が出題されます。これは「幅広い能力を測る」という狙いによるもので、昔と比べて問題の種類は格段に増えているのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら