老舗グランメゾンの常識覆す革新! ランチ1万6000円コースにノンアルコールペアリング、小学生も利用可…36歳の総支配人が挑む改革の狙いとは
改革重ね、ミュシュラン一つ星を獲得
そんな「銀座レカン」に大きな変化があったのが、2015年だ。ビル建て替えに伴い2年4カ月の休業を経たのち、アール・ヌーヴォー(ゆるやかな曲線と、自然界にある有機物のモチーフを組み合わせた装飾的なデザイン)の世界観を受け継ぎながら、2017年6月1日にリニューアルオープンした。

2020年7月20日からはユニフォームをタキシードからスーツへ変更するとともに、1979年生まれの栗田雄平氏がシェフに、1989年生まれの近藤佑哉氏がシェフソムリエに就任し、若返りが図られる。近藤氏の提案により、フランスワイン以外も組み込んだ「新・ペアリングコース」やノンアルコールペアリングも取り入れた。

コロナ禍ならではの対応で、同年9月15日に店舗でのテイクアウトやデリバリーを開始し、2021年4月23日にオンラインショッピングサイトを開設(現在はいずれも休止)。2023年には近藤氏が総支配人に就任し、2023年12月5日に発表された「ミシュランガイド東京2024」で創業以来初の一つ星に輝く。
同じレカングループの「ブラッスリー レカン」でも動きが見られる。2023年12月16日隣接する場所に「ワインショップ レカン」をオープンし、2025年3月3日には「The Arts Fusion by L’écrin(ジ・アーツ フュージョン・バイ レカン)」としてリニューアル。

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