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「なにがダメだったのか」「問題ない投稿だった」との声も…。ミツカン「そうめん投稿」が"女性蔑視"として批判→謝罪はどうマズいのか

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  • 城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー
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SNS運用の肝

一度こうした「前例」ができると、あらゆるSNSマーケティングに影響が出てしまう。そう考えると、やはりミツカンの削除対応は得策ではなかったと思われる。

よくネットスラングでは「消せば増える」と言われるが、削除することで「それだけ問題のある内容だったのか」と興味を持つ人が増え、より火に油を注ぐことになる。消せばそれで終わりではないのが、SNS社会の難しいところだ。

そして、最も大切なのは、「途中で断念するくらいなら、最初からチャレンジしない」ことだ。ミツカンの投稿時点で、そうめん論争はすでに「そうめん調理は重労働か」から、「男女の家事負担」に争点が移っていた。

つまり、このタイミングで、この内容を投稿すれば、一定数のバッシングが来ると、容易に想定できたはずなのだ。そうしたリスクを背負ってもなお、攻めたプロモーションをするのであれば、それはそれで戦略のひとつとしてアリだろう。

しかしながら、結局すぐさま削除してしまった。これにより早期の幕引きにはつながったが、ネットユーザーには中途半端な印象を与えるのみ。「消すくらいなら、そもそも投稿しなければよかった」と感じさせてしまえば、企業としてのブレを印象づけてしまう。

SNSユーザーから投げかけられる「お気持ち」に、いかに向き合うかは、いまや企業のPR活動において、重要な要素を占めている。無視すればしたで、「消費者の声に耳を傾けない不誠実な企業」とのレッテルが貼られる。

やはり、こうしたケースでは「何を言われても曲げずに投稿を続ける」、もしくは「そもそもセンシティブな話題には触れない」のどちらかを取るのがベストだ。それが無理なのであれば、SNSを運用するのはやめたほうがいいだろう。

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