「なにがダメだったのか」「問題ない投稿だった」との声も…。ミツカン「そうめん投稿」が"女性蔑視"として批判→謝罪はどうマズいのか
しかしミツカンは15日、「当社の8月13日の投稿により不快な思いをさせてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。あわせて「これだけでも充分美味しい」の投稿を削除した。


なぜ削除することになったのか。
背景には、数日前からSNS上で議論されていた「そうめん論争」がある。簡単に言えば、「そうめんの調理が楽か否か」の話題において、「薬味を添えたり栄養バランスをととのえたりするから大変だ」とする人々と、「ゆでるだけならさほど手間ではない」とする人々が真っ向から対立していたのだ。
そして、その言い争いは、単なる「料理としての完成度」の域を超え、「家事負担が多い傾向にある主婦に同情的か否か」といった対立構図のもと、拡散されていった。その結果、ミツカンの投稿は「女性蔑視だ」として批判の的になったのだ。
謝罪文でミツカンは「当該投稿は、暑い日でも、手軽にごはんを楽しんでほしいと、日々頑張っている人たちの後押しになったらという思いで、夏季休暇の時期に合わせて投稿を企画していたものでした」と説明。今後は発信内容に一層の注意を払うとした。
謝ることによるデメリット
謝罪文に対して、SNS上では「なにがダメだったのか」「問題ない投稿だった」といった好意的な反応も少なくない。しかし、一部からは「削除は当然だ」「こうした内容が問題ないと感じるセンスに問題がある」といった批判も続いている。
筆者はネットメディア編集者として、これまで多くの「企業SNSによる不適切投稿」を伝えてきた。その感覚から言うと、今回のミツカンの投稿については「過剰反応」といった印象を覚える。ハッキリ言ってしまえば、謝る必要などなかったと感じるのだ。
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