「もしも自宅が水害の被害を受けたら…」。浸水した家のその後、片付けや掃除はどうすればいい? 《水害時の掃除の新常識》

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■床材を剥がす必要がある場合について

床材を剥がす場合の方法については、震災がつなぐ全国ネットワーク『水害にあったときに~浸水被害からの生活再建の手引き~』に書かれています。

先述のように、土砂災害で大量の土砂が室内に入っている場合や、ボランティアが掃除に入るまで手がつけられていない状態で、床材の状態が悪化していたりする場合など、状況によっては、床材を剥がすほうがよい場合もあります。

方法論として、剥がすのがいいのか、悪いのかという話ではなく、状況に応じた対応が必要になります。

■家具ごとの掃除方法

また、この冊子は、家具ごとの水害対応についてもとても詳しく記載しています。紹介した以外にも、現金や紙の資料の乾かし方まで書かれています。

水に浸かったものはどうすればいいか
(画像:震災がつなぐ全国ネットワーク『水害にあったときに~浸水被害からの生活再建の手引き~』(2025年3月改訂)P12より)

■すまいの再建と利用できる制度

さらに、すまいの再建と利用できる制度についても詳細が記載されています。

「水害にあったときに」
(画像:震災がつなぐ全国ネットワーク『水害にあったときに」~浸水被害からの生活再建の手引き~ 』(2025年3月改訂)P28より)

水害時の支援制度を知らず、支援を受けられなかった方もいます。わからなければ相談するようにしてください。そのほか、水害に必要な内容がイラスト入りでわかりやすく書かれていますので、手元に置いておくといいでしょう。

「助けを求める」大切さ

これら2つの資料は無料で公開されています。ぜひ積極的に活用し、生活再建に役立ててください。

中谷氏が指摘するように、水害後の対応は家族だけで完結できるものではありません。多くの人の協力が不可欠であり、助けを求めることは決して恥ずかしいことではありません。

水害時は、特に声を上げることが必要な状況であることを、ぜひ知っておいていただければと思います。

【画像多数】浸水被害を受けた家の掃除と片付けのヒント
あんどう りす アウトドア防災ガイド

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あんどう りす / Risu Andou

阪神大震災被災体験とアウトドアの知識を生かし、2003年より全国で講演活動を展開。当時、誰も提唱していなかったが、「現在では当たり前になっている毎日のカバンを防災仕様に」というアイデアや、いつもの暮らしに防災を取り入れる方法をいち早く提案。とりわけ子育てグッズと防災グッズをイコールにしてしまうアウトドア流の実践的な内容が好評。楽しくてすぐに実践したくなる、毎日の生活を充実させるヒントがたくさんあると親達の口コミで全国に広まり、毎年の講演回数は100回以上。

Webサイト「あんどうりすのゆるっとアウトドア防災

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