「もしも自宅が水害の被害を受けたら…」。浸水した家のその後、片付けや掃除はどうすればいい? 《水害時の掃除の新常識》
■助けを求める
中谷氏は、掃除は人手が必要で、1カ月に50人分ほどの作業量になると言います。家族だけで抱え込んでいては到底対応できません。助けが必要になります。
■写真撮影

被災直後は、まず写真や動画で記録を残します。動画は写真だけの場合に比べて撮り漏れが少なく、全体像を把握しやすい利点があります。
中谷氏は、屋外は4方向、室内もできるだけ4方向から撮影することを勧めています。屋外なら建物の周囲をぐるりと歩きながら、室内なら部屋の中央でゆっくり回りながら撮影し、次の部屋へ移動して同じように記録します。
こうした動画があれば、専門家が被害状況をより正確に把握できます。なお、写真がないと、「罹災証明」が発行されないというような、運用が過去に問題になったことがあります。
しかし、写真は必須ではありません。撮っていなくても「罹災証明」は取得できます。震災がつなぐ全国ネットワークの『水害にあったときに』も同様の記載があります。

掃除にもポイントがある
■掃除の前に
建物がアスベストを含有(2006年9月以前に建築確認を受けた建物の一部)している場合、掃除等も実施できない場合があります。以下のサイトをご確
*環境省 災害時における石綿飛散防止に係る取扱いマニュアル(第3版)【概要版】
また、漏電対策のため、掃除をする前にブレーカーを落とします。
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