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子どもに理不尽強いる「ブラック部活」の実情 丸刈りや白飯2杯ノルマも当たり前

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スポーツ法学に詳しい国士舘大学法学部教授の入澤充さんはこう言う。

「自分より能力の高い下級生への嫉妬があるのかもしれない。加えて、顧問から責められる、試合に出られないといった“圧”がかかると、非行に走るか、いじめに走るかのどちらかになる」

子どもにとってマイナスなブラック部活

本来はスポーツをすることで人間的な成長が望めるはず。それなのに、理不尽なことを押しつけられて思考停止に陥るような部活では子どもにマイナスだ。前出の内田さんは指摘する。

「理不尽を強いられても我慢するのが、いまだに部活の美徳になっている。そんなブラックな部活に染まってしまった従順な高校生たちが、ブラックバイト、ブラック企業に狙われるのではないか」

入澤さんは、顧問のマネジメント能力向上を呼び掛ける。

「先生たちは技術や戦術を教えるのはうまくても、悪しき習慣や厳しい上下関係など部内の風土に無頓着。もっと運営する能力を磨かなければ。そうしないと永遠に生徒の可能性をつぶすことになると気づいてほしい」

冒頭の女性は言う。

「部員の自主性を重んじる顧問のもとで楽しくサッカーをしている子どもたちを見るとうらやましかった。強豪校だからとか、監督の経歴がどうとかで部活を選んじゃいけないと心底思います」

(ライター・島沢優子)

※AERA 2015年11月2日号

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