全英制覇で2億稼いだ山下美夢有「メジャー大会制覇6人目」なぜ日本女子ゴルフは世界でトップレベルになったのか。

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

日本女子選手の海外メジャー大会制覇は6人目で、全英女子オープンは2019年の渋野日向子に続き2人目。今シーズンは4月に開催された海外メジャー第1戦の「シェブロン選手権」で、同世代の西郷真央が優勝した。

また、AIG全英女子オープンでは2位タイに勝みなみ、4位タイに竹田麗央が入り、日本女子の強さを印象付ける大会となった。

1試合で日本の「年間」賞金女王超え

今年の全英女子オープンで注目されたのは、その金額の高さだ。

賞金総額は過去最高となる975万ドル(約14億6250万円※1ドル=150円換算、以下同)で、山下が獲得した優勝賞金も過去最高の146万2500ドル(約2億1937万円)だった。この金額は、山下が2023年に日本女子ゴルフツアー(JLPGA)で賞金女王になったときの年間獲得賞金(2億1355万円)を、たった1試合で上回る額だ。

ちなみに、2位タイの勝みなみも83万3480ドル(約1億2502万円)、4位タイの竹田麗央も48万7983ドル(約7319万円)と、高額の賞金を獲得している。

竹田や西郷など、一緒に闘った日本人選手が山下を祝福した(写真:Warren Little/Getty Images)

2019年に優勝した渋野日向子の賞金は、67万5000ドル(約1億125万円)。今回の優勝賞金はその2倍以上になっている。

AIG全英女子オープンの賞金がこれだけ上がった背景にあるのは、2019年にアメリカの保険大手AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)がタイトルスポンサーになった、ということが挙げられる。

実際、2018年までは賞金総額が325万ドル(約4億8750万円)だったが、渋野が優勝した2019年には450万ドル(約6億7500万円)となり、その後は、2020年450万ドル(約6億7500万円)、2021年580万ドル(約8億7000万円)、2022年730万ドル(約10億9500万円)、2023年900万ドル(約13億5000万円)、2024年950万ドル(約14億2500万円)。今年は2018年の3倍になっている。

全英女子オープンに限らず、LPGAの賞金総額は右肩上がりだ。特にメジャー大会は金額が膨れ上がっていて、今年5月開催の「全米女子オープン」は1200万ドル(約18億円/優勝賞金240万ドル:約3億6000万円) 、6月開催の「KPMG全米女子プロ」は1200万ドル(優勝賞金180万ドル:約2億7000万円) で、全英以上だ。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事