パワハラでフジテレビから"追放"→YouTubeで復活した「反町理」氏、本人が気づいていない《重すぎる十字架》

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「18年前のことが今回の中居事案を分析するうえで特筆に値するという第三者委員会の見立てには正直少々驚いたんですけれども、調査を頼んだフジテレビ取締役会の一員である以上、出てきた報告書を批判する立場をとるべきではないと。それが私の今回の立ち位置でした」

報告書に言いたいことはあったが、立場上、言わなかった。逆に言うと、不満だったと受け取れる。

さらにスタッフが「18年前のハラスメント事案で、当時処分を受けているのに、今回報告書で取り上げられ、プライムニュースを降板し、フジテレビとの契約も6月で終了したことについては?」と質問すると、反町氏はこう言った。

「何らかの業務継続の可能性があったが、契約はもう結ばないことが会社の最終的な結論となったわけです。それを聞いた時点で、自分で今後の道は考えていかなくちゃいけない覚悟が決まりました」

このコメントにも驚いた。反町氏は取締役を3月に退任したのに、なぜか6月までフジテレビと契約を結んでいた。「取締役退任」の裏にある意味をわかっていないのかと思ってしまう。

反町氏は今後も嘱託契約が続くと考えていたのか。まさかキャスター復帰を期待していたのか。反町氏は、報告書に書かれたことを反省もしていないのだろうか。

反町氏が理解していない報告書の意味

なぜ第三者委員会の報告書に18年も前の反町氏のパワハラが書かれたのか。それは、反町氏のパワハラに対して、ずっと現場の社員たちが怒りを燃やし続けていたからだ。その重みを反町氏はわかっているのだろうか。

「反町氏は後輩の指導もあまりせず、自己愛が強い人物と見られていました。早稲田大学の雄弁会出身で、保守系政治家とのつながりを持ち、日枝久氏にゴマをすり寵愛を受けたと誰もが見ていました」と、元フジテレビ関係者は証言する。

人望があまりないうえ、2006年と2007年に反町氏は女性社員2人をしつこく誘い、相手にされないとパワハラ行為に及んだ。ことは社内で明るみに出たが、当時の上司は口頭での注意で済ませた。ハラスメントを受けた女性社員2人はそのことさえ知らされず、納得していなかった。

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