「炎舞炊きが25台もフル回転」「安くはないけど本当においしい」 象印マホービンが運営する「米が美味すぎる食堂」が大反響のワケ

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そして、「おいしい」と感じたとき、客の意識は、はじめて製品の機能や価値に向く。機能を説明するのではなく、“感動を体験させる”こと。それが象印の狙いだった。

北村充子さん
ごはんへの並々ならぬこだわりを語る北村充子さん(写真提供:象印マホービン)

25台の炊飯器が毎日フル回転!

店の中を紹介していこう。

店内には、入り口のレジコーナー奥、「店のどこからでも見える場所」に、「炎舞炊き」が25台も並んでいる。

一見展示場のようでもあるが、それがこの店の意気込みを表している。感動を伝えるために最も重要なのは、「炎舞炊きで炊いた、本当においしいごはんを提供すること」だからだ。

炊飯器が並んでいる様子(大阪本店)
大阪本店では、入り口から見える棚に「炎舞炊き」がズラリと並ぶ(写真提供:象印マホービン)

象印食堂が、ごはんにかける手間は半端ない。

「炊飯器1台1台、米と水の量を、グラム単位で正確に測って炊いています。空になったら、釜も蓋も全部洗って手入れし、初期状態に戻してまた炊きます。毎日25台がフル回転していて、米の量で言えば、約40キロを消費しています」

炊飯器は一升炊きのサイズだが、一度にあえて5、6合しか炊かない。常に炊きたてのごはんを提供するため、わざと減らしているのだ。一升の釜は大きく、相当な手間であろうことは想像に難くない。実際、筋肉痛になるスタッフも多いのだとか。

炊飯器が並んでいる様子(東京店)
東京店の「炎舞炊き」はホワイトカラー。キッチン前のカウンターに並んでいる(写真提供:象印マホービン)
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