「トランプの妖術」にはまっているが、いずれ世界経済と日本社会の崩壊に人々が気づけば大暴落がやって来る、今は日本株を高値で売る「絶好のタイミング」だ

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具体的には以下の3つを提案する。

北海道にJRA「第3トレセン」、中央・地方の垣根も撤廃

1:北海道に、茨城の美浦・滋賀の栗東に続くJRA第3のトレーニングセンターを作る。ここはNARにも開放し、日本の競馬関係者全員が使えるようにする。場所は理想的には、札幌競馬場と、北海道南端に近い門別競馬場の中間地点。夏の北海道競馬開催では、函館、札幌、門別開催を有機的に連動させ、JRAとNARが一体となったレース施行運営を行う。夏は多くの馬が、この北海道のトレセンと外厩的な施設に集まるような状態にする。

2:この結果、現在のJRA各調教師が制約を受けている馬房制限を緩和する。馬房の割り当てをフレキシブルにし、NAR調教師も北海道トレセンに馬房を持てるようにする。さらにオープンな馬房を大規模に作る。そうなると、JRA調教師として馬房を持っているという特権がなくなる。真の調教師の実力勝負となり、社台グループ・ノーザングループの外厩と、それらとつながる有力厩舎が有利という状況はなくなる。

さらに、本当に優秀な調教師が存分に力を発揮できるようになる。JRA騎手の特権は、フリーの騎手がほとんどとなり、また部分的な外国人騎手への門戸開放により、ある程度薄まっているが、NARの騎手にも同等のチャンスを与える。また海外出身者でももっと自由にJRA競馬に騎乗できるようにする。それと同様のことが調教師の世界でも起きるようにする。厩舎は大規模化し、真の組織となるであろう。

3:ホッカイドウ競馬をJRAが統合する、または買収する、または運営を一体化するなどして、中央競馬・地方競馬の垣根をなくし、連続的に馬たちが参加できるようにする。さらに可能であれば、岩手競馬も一体運営を行い、JRAとホッカイドウ・東北の競馬は一体となる。そのほかの地方競馬の運営体もできれば、ここに統一化したい。やや長くなったので、言いっぱなしだが、今回はここまでで。

(※ 次回の筆者はかんべえ(双日総研チーフエコノミスト・吉崎達彦)さんで、掲載は8月2日(土)の予定です。当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

小幡 績 慶応義塾大学大学院教授

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おばた せき / Seki Obata

株主総会やメディアでも積極的に発言する行動派経済学者。専門は行動ファイナンスとコーポレートガバナンス。1992年東京大学経済学部首席卒業、大蔵省(現・財務省)入省、1999年退職。2001~2003年一橋大学経済研究所専任講師。2003年慶應大学大学院経営管理研究学科(慶應義塾大学ビジネススクール)准教授、2023年教授。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。著書に『アフターバブル』(東洋経済新報社)、『GPIF 世界最大の機関投資家』(同)、『すべての経済はバブルに通じる』(光文社新書)、『ネット株の心理学』(MYCOM新書)、『株式投資 最強のサバイバル理論』(共著、洋泉社)などがある。

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