薬局で買える抗肥満薬に「痩せる効果」はどれぐらいあるのか?「食欲を抑える」「脂肪の燃焼を促進する」「代謝を上げる」と書かれたサプリを飲む前に知っておくべき真実
この薬を製造、販売する許可を得るために、製薬会社が厚生労働省に提出したデータをみてみましょう。
実験に参加したのは、腹囲が97~98cmと、お腹が大きくせり出した人たちです。
この参加者を2つのグループに分けて、一方には抗肥満薬を、もう一方には、有効成分が入っていないニセ薬を飲んでもらいました。
参加者らは実験期間を通じて、食事、運動など生活習慣の改善も続けました。
では、結果は?
約6カ月後に測定したところ、参加者の腹囲は、それぞれ2.5cm、1.6cm小さくなっていました。
抗肥満薬の効果が出た形ですが、もとのお腹のサイズを考えると、半年で2.5cm減少では、ささやかすぎるな。生活習慣も修正したのに、この程度か、と感じる人もいそうです。
また、体内の中性脂肪やコレステロールの数値は下がりませんでした。
薬よりサプリのほうが安全?
では、もっと身近なダイエットサプリはどうでしょうか。
ドラッグストア、コンビニ、スーパー、さらには通販サイトで広く販売されていて、カフェイン、L‐カルニチン、グルコマンナンなどなど、いかにも効きそうな成分が、「食欲を抑える」「脂肪の燃焼を促進する」「代謝を上げる」と書いてあります。
食品だから安心だし、サプリメントなら有効成分を効率よく摂取できそうだ、と考えて、試したくなる気持ちはわかります。
ですが、飲むだけで瘦せるようなサプリメントは存在しません。それどころか、薬と異なり、安全性が十分に確認されていない製品が少なくないのです。
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