東上線池袋駅長に聞く「東武で乗降首位」の日常風景 繁華街の"マンモスターミナル"は駅員も大所帯

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一方で、ベテランになってから池袋駅に配属される職員もいる。ベテランはベテランなりに経験が豊富で、トラブルなどがあっても迅速に対応することができる。吸収力バツグンの若手と、経験豊富なベテラン。そんな職員たちのバランスもまた、池袋駅の日常を支えているのだ。

「私個人としては、気がついたときにはできるだけ話しかけるようにしています。とくに若い職員にとっては、駅長、管区長は偉い人、という感覚でなかなか自分からは話しにくいと思うんです。この駅は現場と駅長室が離れているからなおのこと。だからこそ、距離を作らないようにこちらから。でも、普段は私がいなくても回っていくのがいい駅なんです。なにかか起きたときには管理者が出ていってしっかり対応する。それくらいがちょうどいいんじゃないでしょうか」(丸山管区長)

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現場の駅員には「感謝」

丸山管区長は「現場の職員には感謝しかない」と言う。放任主義のように見えて、現場の隅々まで目を光らせて若手職員たちの様子にも気を配る。池袋のような大ターミナルを預かるには、それほどの度量が必要なのだろう。

駅長室の丸山管区長。現場では気軽に声をかけられる関係づくりが大切だという(撮影:鼠入昌史)
【写真の続き】自動改札が当たり前の現在と雰囲気は変わらない?1958~1966年当時の東武池袋駅の貴重な写真。昔から大勢の人でにぎわう駅だったことがわかる

改札を通るときにもICカードをタッチするだけ。とくに大きな駅では、お客の立場で駅員たちの仕事ぶりを意識することは少なくなっている。

でも、ときには鉄道の最前線で奮闘する駅員たちや、それをまとめる駅長や助役に少しだけ思いを寄せてもいいのかもしれない。池袋の日常を支えているのは、間違いなく彼らなのである。

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鼠入 昌史 ライター

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そいり まさし / Masashi Soiri

週刊誌・月刊誌などを中心に野球、歴史、鉄道などのジャンルで活躍中。共著に『特急・急行 トレインマーク図鑑』(双葉社)。

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