ガチ中華だけじゃない…! 東京・高田馬場の「中国化」がすさまじく進む驚く実態

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高田馬場で中国人向け予備校の講師を務める知人によれば、塾や予備校通いだけではビザの発給ができないため、留学生のほとんどはビザ取得のために日本語学校に通いながら、その後の大学進学を見据えて予備校も併せて通っているという。

そのため日本語学校の多い高田馬場であれば通学しやすいという理由から、塾や予備校が増えていったのだ。

また、早稲田大学は中国共産党の創設に貢献した人物など、中国国内でも著名な卒業生を多く輩出しており、中国国内での早稲田の知名度・人気は抜群だ。早稲田大学のお膝元である高田馬場で大学受験に向けた対策ができるというアピールのしやすさも、高田馬場に塾や予備校が集まっていった一因だろう。

一見、普通の塾にも見えるが、合格実績などはすべて中国語で記載されている(写真:筆者撮影)

シンボルだった学生ローンの黄色い看板は消えた

さらに最近では予備校の種類も細分化し、東大や早稲田などの大学だけでなく、美大や音大、服飾系の大学などを目指すための予備校までも登場している。高田馬場駅を降りると中国人向けの予備校の広告看板が目につくようになり、かつての高田馬場駅前のシンボルであった学生ローンの黄色い看板も撤去されてしまった今では、街の様子はすっかり変わってしまった感がある。

高田馬場にかつてあった学生ローン看板(写真:pretty world/PIXTA)

上述の知人によれば、中国人向けの予備校は少なくとも20〜30校以上は存在している。大手予備校だと生徒数は1000〜1500人程度、中小規模の芸術系に特化した予備校でも200〜300人ほどの定員数はあるといい、早大に通っている留学生と合わせると少なくとも1万人程度の中国人学生が高田馬場近辺で学んでいると想定される。そんな彼らの需要を狙ってガチ中華の店が増加したのだ。

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