初開催『ダブルインパクト』の見どころを徹底解説!ロコディ・ななまがり・かもめんたる…「漫才とコントのギャップがカギ」か?
小太りで笑顔が印象的な麻婆のマイペースさと、一向にコント設定に入らずツッコミを入れ続けるトシダ。このスタイルが好評を博し、昨今では漫才のイメージが強くなった。今大会では、満を持してコントで旋風を巻き起こしたいところだろう。
賞レースの常連組も
大阪時代のロングコートダディが、「関西のコントを守る」ためにタッグを組んだ2組がいる。それが、セルライトスパの肥後裕之と大須賀健剛、ニッポンの社長の辻皓平とケツだ。

2019年、3組によるコントユニット「関西コント保安協会」を結成。2021年には、彼らの情熱が実を結び、ユニットと同名のコント特番『関西コント保安協会』(ABCテレビ)が放送された。現在、全組が『ダブルインパクト』のファイナリストになったことを受けてTVerで再配信中だが、漫才文化が根強い関西で異例の番組なのは間違いない。
セルライトスパは、2015年の『MBSラジオ演芸 ヤングスネーク杯』、2016年の『ABCお笑いグランプリ』と関西の賞レースで優勝。そのほか、『KOC』で4度、『M-1』で3度の準決勝進出、大須賀個人は2019年の『R-1』で準優勝を果たしている。大須賀の演技力、肥後の歌唱力を武器に結果を残してきた。
ニッポンの社長は、2020年の『第9回ytv漫才新人賞』、2021年の『NHK上方漫才コンテスト』で準優勝、同年の『NHK新人お笑い大賞』で大賞を受賞。2020年から5年連続『KOC』で決勝進出、『M-1』で4度の準決勝進出を誇る実力派だ。とくにファンタジーと狂気が入り混じるコントで高い評価を受けてきた。
彼ら2組に対し、東京を拠点に徐々に頭角を現していったのがコットンの西村真二ときょんだ。2012年の結成当初は漫才を軸にネタを作っていたものの、2014年の『KOC』準決勝進出を機にコントにも力を入れ始めた。

2019年の『NHK新人お笑い大賞』で大賞、2022年の『KOC』で準優勝、きょん個人は2023年の『R-1』で準優勝を果たしている。とくにアクの強いキャラを演じるきょんの存在感、元アナウンサーの経歴を持つ西村の声色と演技力、ネタの構成力で一目置かれるコンビとなった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら