初開催『ダブルインパクト』の見どころを徹底解説!ロコディ・ななまがり・かもめんたる…「漫才とコントのギャップがカギ」か?
森下が生み出す珍妙なキャラクターと世界観、ピンネタ「言い切る男」でもお馴染みの堂々とした佇まいに加えてリアクターとしても秀逸な初瀬。“インパクト”という意味では、アドバンテージがあるふたりなのは間違いない。
コント→漫才でスタイルを確立した2組
今大会でもっとも“漫才とコントのコントラスト”で楽しませてくれそうなのが、かもめんたるの岩崎う大と槙尾ユウスケだ。

2013年の『KOC』で優勝。生々しい狂気を放つコントが絶賛された一方で、バラエティーに苦戦し単独ライブの集客も厳しくなった。そんな中で、2015年に『劇団かもめんたる』を旗揚げ。粘り強く活動する中で、2020年の演劇公演『HOT』でう大が演じた役柄をモチーフに取り組み始めたのがしゃべくり漫才だった。
2022年の『M-1』ラストイヤーで準決勝進出、2023年、2024年に『THE SECOND』でベスト16と着実に結果を残している。先月末、う大本人に取材したところ、「かもめんたるはコントと漫才で全然違う」と今大会の決勝に向けて自信を見せていた。賞レースの審査員を務めるベテランが、挑戦者としてどんな戦いを見せるのか期待したい。
一方、ここ数年でメキメキと頭角を現しているのが、スタミナパンの麻婆とトシダタカヒデだ。

2023年から2年連続で『M-1』準決勝進出。2024年に『NHK新人お笑い大賞』で決勝進出、事務所主催の大会『SMAホープ大賞』で優勝、今年の『ツギクル芸人グランプリ』で準優勝と今もっともノリに乗っているコンビだ。
もともとコント中心で、『M-1』予選は目立つために麻婆が顔に色を塗って出場していた。今年2月10日、YouTubeチャンネル『ニューヨーク Official Channel』に投稿された「30分トーク」でトシダが語るところによると、2023年の『M-1』敗者復活戦で披露し話題となった「YouTuber」は、かねて温めていたスタイルではなく「たまたまできたネタ」らしい。
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