“カワイイ”だけじゃない！　インフルエンサー「Kawaii Coco」が発信する日本の魅力に世界が反応

彼女のフィードは、ライフスタイルの紹介、ファッション、文化的な洞察など多岐に渡る。多くの人々が彼女に共感するのは、彼女が自身の弱さも包み隠さずさらけ出すからだ。

「良いことも悪いことも、全てをシェアしています。落ち込んでいる時、故郷が恋しい時、何か難しいと感じる時も、すべてです」とCocoさんは言う。

「すべてがお寿司や桜など華やかなものばかりじゃない。視聴者の皆さんは、そうした正直な部分を評価してくれているんだと思う」

（kawaii Cocoさん提供）

「ありのままの自分」でいられる日本へ

Cocoさんは特に、これまで見過ごされがちだった人々に光を当てた。

「体格が大きかったり、肌の色が濃かったり、声が大きかったり、派手な服を好んだりしても、それでも日本を愛し、生活できる。それでもここに居場所がある、ということを伝えたいのです」

彼女のメッセージは、海外に住む黒人女性だけでなく、彼女の飾らないスタイルに惹かれる幅広い層にも響いている。

一方で、Cocoさんは日本で暮らすことの困難も隠さない。人々からじろじろ見られたり、先入観を持たれたり、珍しいもののように扱われたりすることもある。

「笑えることもあるけど、時には『またか』と感じてしまうこともある」と彼女は言う。それでも、彼女は萎縮せず、ユーモアを武器に、自身の居場所を積極的に確保している。

「私はただ自分らしくいるだけ。笑いたければ笑えばいいし、じろじろ見たければ見ればいい。私はどこにも行きませんから」。