秦野駅長が語る「小田急らしくない駅」の日常風景 斬新デザインの駅舎は「アウトドアの聖地」の玄関口

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小田原管区秦野駅長の栗林範之さんは「休憩所などのバックヤードにも妙に屋根が高いところがありますし、改札を出たところの大きな丸い天窓はブラインドが電動で閉まるんですよ。デザインの面でいえば、“小田急らしくない駅”なのかもしれませんね」と語る。

小田急 秦野駅 南口
秦野駅の南口。駅舎自体前衛的なデザインだが、周辺にもモニュメントがたくさん(記者撮影)
【写真の続き】北口に比べると地味だが、南口のロータリー周辺にはまるで現代アートの美術館の中庭のようにたくさんのモニュメントが配置されている

秦野出身の駅長に聞く

栗林駅長は地元秦野市の出身で1987年の入社。「観光や防災の面で連携が必要な市役所などに同級生や先輩・後輩がいて、駅長としての仕事にそのつながりが役に立っています」。高校生のころは駅前のマクドナルドでアルバイトをしていたという。

入社以来、駅員や車掌、運転士、信号扱者、運輸司令所など鉄道のさまざまな現場を経験してきた。2018年3月の複々線完成時には本社で土休日のダイヤ改正を担当。このとき新宿―小田原間を59分で走り抜く特急ロマンスカー「スーパーはこね」が設定され、“小田急悲願の1時間切りが実現”などと話題となった。

「ダイヤ改正の初日はめちゃめちゃ緊張しました。イベントなどがあってロマンスカーの新宿出発時には少し遅れが出たのですが、結果的に取り戻すことができました。実質58分運転だったんじゃないかと」(栗林駅長)

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