カウンタックにディアブロ…ランボルギーニ「市場価値を維持する」専門部署ポロストリコの核心部を見た

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「アーカイブは、私たちのすべての活動の基盤です。私たちを導き、教え、私たちが何者であるかを思い出させてくれます。すべての認証やレストレーションは、そこから始まります。3万点を超える文書や遺物がそれを証明してくれるのです」

ポロストリコのトップであるアレッサンドロ・ファルメスキ氏は、イベントの冒頭でこのように語った。

筆者らメディア陣にプレゼンテーションをするアレッサンドロ・ファルメスキ氏(写真:Lamborghini)
筆者らメディア陣にプレゼンテーションをするアレッサンドロ・ファルメスキ氏(写真:Lamborghini)

ランボルギーニは歴史が短いとはいえ、最初期モデルはすでに60年を経過している。さらにランボルギーニのような少量生産メーカーでは、1台1台仕様が大きく異なる場合がある。

カウンタックもディアブロも

今回、“認証体験”のサンプルとして用意されたのが「400GT」「イスレロS」「LM002」「カウンタック25thアニバーサリー」、そして「ディアブロ」というフルラインナップだ。

ポロストリコが自信を持って提供するくらいだから、どれもそのオリジナリティ、クオリティともに、一見したところ非の打ちどころがない。

ちなみに25thアニバーサリーは、カウンタックとして最後にラインオフした個体であり、2000台余り生産されたカウンタックの“最後の1台”として世界的にもよく知られた個体だ。

左から「LM002」「ディアブロ」「カウンタック25thアニバーサリー」「400GT」(写真:Lamborghini)
左から「LM002」「ディアブロ」「カウンタック25thアニバーサリー」「400GT」(写真:Lamborghini)

これらの個体が、すべてランボルギーニ社の所有であることにも注目したい。

実は少量生産メーカーが歴代モデルを自ら所有しているケースはかなり珍しく、オフィシャル・ミュージアムなどで飾られる個体も、多くは顧客からの借り物である。

そんな中で、主要モデルをメーカーが所有して、それらをテストドライブ(後述する)のために貸し出すというのは、きわめて稀なのだ。

アーカイブが日々、増殖していることは前述したが、それら資料をどう扱うかもさらに重要だ。

今回の“認証体験”に際して、アーカイブ担当のロドリゴは、創業当時からランボルギーニのパーツ部門のエキスパートとして働いていたランボルギーニOBのリナルディを同伴してくれた。

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