ARグラス国内シェア7割のXREAL、GoogleとAndroid XR搭載「Project Aura」共同開発。"スマホの次"を狙う空間コンピューティング

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XREAL
XREALのチー・シュウCEO(筆者撮影)
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「iPhoneが世界を変えたような衝撃が、XRの世界でまた起こります」

ARグラスで国内シェア7割を握るXREALのチー・シュウCEOは、7月2日の新製品発表会後の単独インタビューでこう語った。

XR(Extended Reality)は、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を包括する概念だ。その中でもARグラスは、メガネ型のデバイスで現実の視界に映像や情報を重ねて表示する装置を指す。スマートフォンの画面を空中に浮かべたり、道案内の矢印を実際の道路上に表示したりできる。現在のXREAL製品は主にスマートフォンやPCと接続して使う「外部ディスプレイ」的な使い方が中心だが、次世代機では単体で動作する「コンピューター」へと進化する。

この日、同社は視野角57度を実現した「XREAL One Pro」(8万4980円)を発表したが、本当の目玉は2026年に登場する次世代デバイス「Project Aura」だった。

XREAL One Pro
7月2日にXREAL日本が発表した新型ARグラス「XREAL One Pro」(筆者撮影)

Google、Qualcomm、XREALの3社が共同開発するこのデバイスは、Android XRを搭載した初のARグラスとなる。Android XRはGoogleが開発中の新しいOSで、VRヘッドセットからARグラスまでさまざまなデバイスに対応する。同じくAndroid XRを採用するサムスン電子は「Project Muhan」というVRヘッドセット型を開発中だが、GoogleがARグラス分野でパートナーに選んだのはXREALだった。その理由は何だったのか。

Project Aura
XREALがGoogleと共同開発している「Project Aura」(XREALのWebサイトよりスクリーンショット)

10年前の失敗から学んだGoogle

「実はGoogleとは数年前から緊密に連携していました」とシュウ氏は明かす。

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