手をかけすぎる子育てが逆効果に? “頑張る親”にこそ知ってほしい「戦略的ほったらかし教育」のススメ《戦略的の意味とは?》

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ガッツポーズの女の子
子どもが自らやりたい、学びたいと思って行動できるようになるまでは、保護者の側にも「戦略的」なサポートが求められているようです(写真:Fast&Slow / PIXTA)
教育コンサルタントの岩田かおりさんが3人の子育てに取り組む中で気づき、たくさんの親から悩みを聞くことで磨きあげたメソッド「戦略的ほったらかし教育」。
岩田さんの子どもたちは中学生で起業、経団連の奨学生としてインドへ高校留学、学費全額奨学金で海外大学進学、塾なしで慶應義塾大学合格など、3人とも自分の輝く場所を自分で見つけてきました。
「戦略的ほったらかし教育」とはどのようなものでしょうか?(本記事は、岩田さんの著書『自分から学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』より一部を抜粋、再編集したものです)

幼児教室で経験した違和感だらけの出来事

私は大阪出身で小学校受験とも中学受験とも無縁で育ちましたが、長男が2歳になったとき、東京に住むことになりました。

だから、まったくイメージが湧かないまま、長男が年長のときに偶然見つけた国立大学附属小学校を幼児教室に通わずに受験して合格。長男の受験の際には、小学校受験のための塾があることも知らなかった私は、その小学校に子どもが通い始めて驚きました。

周りのお母さんたちは小学校受験に向けて、膨大な時間とお金をかけていたのです。

幼稚園を終えると、車で子どもをピックアップして、車中でドリルを解かせ幼児教室に送り届ける。中には、「1日100ページのドリルを解かせていました」という猛者もいました。

その2年後、幼児教室には通わずに長女が国立大学附属小学校を受験。合格し、周囲のお母さんたちに話を聞くと、さらに幼児教育熱が加速していることを実感します。

「生まれた瞬間に人気の幼児教室へ挨拶に行き、席取りしました」という人もいました。

東京はなんて大変な場所なんだ……と思う一方で、時間もお金もかけずに2人の子どもが国立大学附属小学校に合格したということは、私には幼児教育の才能があるのかもしれないと思い始めます。

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