意志が弱いからでも、怠けているからでもない…。「つい先延ばしにする人」が変わる意外な方法

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新しいことを始めるのに必要なのは、やる気ではなく「始める仕組み」です。

意志の力でなんとかしようとするより、システムとして「始めやすい構造」をつくるほうがはるかに持続可能です。

行動を起こすためのエネルギーは、自分のなかにだけあるとは限りません。周囲の人や環境、ツールや仕組みにも、そのエネルギー源は隠れています。

とりあえずやってみるためのハードルを下げる工夫をいくつも持っておくことが、行動力を支える鍵です。

現状維持は脳にとって都合がいい

とりあえずやってみる技術
『とりあえずやってみる技術』(総合法令出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「新しいことをして失敗するくらいなら、別にこのままでいい」

そんな思いが浮かぶとき、私たちはすでに「現状維持バイアス」の影響を受けているのかもしれません。

「変えるにはエネルギーが要るから」

「下手に変えて失敗したら怖いから」

そうした本能的な感情が現状を正当化し、変化への一歩をためらわせます。

これは一種の「注意のリトレーニング」とも言えます。思考を無理にポジティブに変えようとするのではなく、何を見るかを選び直すというアプローチです。

私たちは、世界をありのままに見ているようでいて、実際には自分の関心によって切り取られた世界を見ています。だからこそ、何を気にするか、どこに注意を向けるかを少し意識するだけでも、「気にしすぎ」から距離を取ることができるのです。

堀田 秀吾 明治大学教授

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ほった しゅうご / Syugo Hotta

言語学博士。熊本県生まれ。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学オズグッドホール・ロースクール修士課程修了。言葉とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな分野を融合した研究を展開。熱血指導と画期的な授業スタイルが支持され、「明治一受けたい授業」にも選出される。研究の一方で「学びとエンターテインメントの融合」をライフワークとし、研究活動において得られた知見を活かして、一般書・ビジネス書等を多数執筆、テレビ番組にも出演する等、多岐にわたる活動を展開している。

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