「認知症」を防ぎ、高齢になっても働き続けるために… 明確に“予防できる”認知症の種類とは?

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笑顔のシニア男性
引退後の生活の質を保つためにも、今から認知症予防に取り組みましょう(写真:8x10/PIXTA)
まだまだ解明されていない部分も多い認知症。ただ、認知症の中でも明確に予防できるタイプのものがあるといいます。産業医・心療内科医の吉田英司さんの著書『一生健康に働くための心とカラダの守り方』から一部抜粋・再構成のうえ、今から取り組める認知症予防についてお伝えします。

まだまだ解明されてないアルツハイマー型認知症

認知症の原因で、一番多いのはアルツハイマー型認知症であることはご存じでしょう。事実、認知症のうち、6〜7割はアルツハイマー型認知症と言われています。

アルツハイマー型認知症とは、脳の神経細胞が徐々に損傷を受け、死滅することによって、記憶や思考、判断力などの認知機能が進行的に低下する病気です。

進行すると日常生活に支障をきたす病気で、認知症のうち最も一般的なタイプです。

ただし、アルツハイマー型認知症の原因は、完全には解明されていません。

従来はアミロイドβと呼ばれるたんぱく質が蓄積し、脳の神経細胞を損傷させることが原因と言われていましたが、現在でもアミロイドβが認知症の「原因」なのか、それとも「結果(認知症になることで蓄積している)」なのかについては議論が続いています。

現在もアルツハイマー型認知症の原因について研究は進んでいますが、特定の要因が単独で病気を引き起こすのではなく、複数の要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。また、遺伝的要因と環境的要因が相互作用する可能性も示唆されています。

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