能勢電鉄1700系、還暦を超えた“レジェンド車両” 「古きよき阪急スタイル」を受け継ぐ最後の姿

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1700系のもう1つの特徴が、車両間の貫通路だ。阪急は2000系や2021系の初期車まで広幅の貫通路が基本形であり、扉もなかった。

だが、能勢電鉄に移籍後、ワンマン運転に対応する改造と合わせて狭幅の幌が取り付けられるアダプターを設置。また、一部の車両は貫通路自体を狭くしたうえで風が吹き抜けないよう扉が付けられた。

能勢電鉄 1700系 車内
もともと広幅だった貫通路はアダプターを設置して狭幅に(撮影:伊原薫)

能勢電ならではの特徴

「能勢電鉄に移籍してから改造した車両は窓ガラスなどを流用しているため、広幅の雰囲気が残っています。これも当社ならではのスタイルです」(広岡さん、以下同じ)

すでに阪急から広幅貫通路の車両は引退しており、この1757編成がかつての姿を今に伝える最後の車両だ。

能勢電鉄 1700系
一部の車両は改造によって貫通路が狭められ扉も設置された(撮影:伊原薫)
【写真の続き】車内をもっと見る。阪急の車両とは一見同じように見えるが……
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