意外に知らない「恋愛と結婚」の昭和史 デート、同棲、合コンは、いつ誰が始めた?

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団塊世代の「恋愛スタイル」に注目してみると、実に興味深く際立った特徴が3つ見つかります。すべてが、それまでの世代には見られなかった「初めて」の恋愛の形です。

団塊世代が始めた、日本初の「恋愛スタイル」というのは、下記の3つです。

団塊世代から始まった「3つの恋愛スタイル」

1.日本で初めて「デート」「同棲」をする

団塊世代は、日本で初めて「デート」「同棲」をした世代です。それ以前は「不純異性交流」と呼ばれていた「デート」を、親や先生の反対を押し切って初めて実行したのが団塊世代です。一歩進んで「同棲」するカップルも生まれました。

それまでの日本社会では、女性が「デート」「同棲」をする行為に対しては、眉をひそめる人も多くいました。デートは「あいびき」「ランデブー」などと呼ばれ、何かうしろめたさを伴っていましたが、団塊世代からは、女の子も親とケンカしながら「今日は〇〇君とデートなの」と家を飛び出したのです。

「同棲」も、70年代初頭のマンガ「同棲時代」やフォークソング「神田川」などの中で具体的に描き出され、若者文化を映す生活スタイルのひとつとして認知されていきました。

「デート」や「同棲」が一気に広がっていった背景には、団塊世代の母親の影響もあります。「自分には青春がなかった」と感じて生きてきた戦中派の母親が、「娘には存分に青春を体験させてやりたい」と思い、密かに自由な恋愛を応援したのです。

2.初めてミニスカートをはき、「合同ハイキング」へ

若い男女が交流する機会は、それまでフォーマルな場や装いが多かったものですが、団塊世代は「男女合同でハイキング」へ出かけるようになりました。いわゆる「合同ハイキング」で、それが後に「合コン」の誕生へとつながっていきます。

また、団塊世代の女性は、日本で初めて「ミニスカート」を履いた勇気ある女性たちです。ミニスカートは、ビートルズ来日の翌年、1967年にイギリスのモデル、ツイッギーが来日し、一世を風靡しました。

団塊世代は、戦後どっと日本へ流入してきた米国のドラマや音楽、ファッションといった若者文化の影響を大きく受けた世代です。

「パパは何でも知っている」「ララミー牧場」といったテレビ番組、ベンチャーズやビートルズの来日。エレキギターに触れた若者はその音に魅せられ、たちまち虜になっていきました。ロックにコカ・コーラに長髪。

団塊世代が飛びついた欧米カルチャーは、当然ながら男女の付き合い方にも大きな影響を与えたのです。

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