小泉進次郎農相、「備蓄米は5キロ2000円程度で店頭に」、随意契約方式でスピード重視
小泉進次郎農林水産相は26日、政府が随意契約方式で今後放出する備蓄米の店頭価格について、5キロ当たり2000円程度とする方針を明言した。8月までに消費者に提供される分が対象で、早ければ6月上旬に店頭に並べることができると述べた。
農水省に設置したコメ対策の集中対応チームの発足式に先立ち、語った。小泉農相は記者団に対し、「やれることはどんな手でも使って価格を抑制したい」と決意を語った。今回の随意契約による備蓄米放出後、残りの備蓄米は約30万トンとなる。小泉農相は「今こそいざという時だ」と述べ、「残りの30万トン全部を出してもいい」との考えも示した。
農水省によると、3月に小売価格の平均は4000円を超え、4月は4225円となった。価格高騰への対応は7月に想定される参院選の争点になっている。小泉氏が打ち出した対策の成果は、石破茂政権の命運を左右する可能性がある。
日本経済新聞とテレビ東京が23-25日に実施した世論調査によると、内閣支持率は34%と前月から横ばいだった一方、65%が小泉氏に「期待する」と答えた。
備蓄米は60キロ当たり平均で税抜き1万700円で毎日販売する。一般的な利ざやを踏まえれば、小売価格5キロ2000円程度となる水準だ。売り渡しの対象は年1万トンの取り扱いがある大手小売業者で、政府による買い戻しは行わない。30万トンを売り渡す予定だが、需要があればさらに拡充して無制限で放出する。
著者:照喜納明美
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