「作品に集中できない」「あ、不倫疑惑の人だって思う」などの声も…。《大河、ANNを降板》永野芽郁「降板ラッシュ」に見る“残酷な現実”

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辞退の理由については書かれていないが、「事務所から申し出があった」という点がポイントだろう。不倫の有無を横に置いたとしても、「現状の永野芽郁は作品に適切でない」との判断が、事務所内部でなされたということではないか。

これまでのCM出稿見合わせは、「スポンサーの色に合わなかった」の一言で済ませられた。あくまで個別の企業判断でしかなく、本人や事務所が望んだ対応ではないといったスタンスを取れるからだ。ネット上ではすでに「作品に集中できない」「あ、不倫疑惑の人だって思う」などの声が出てはいたが、本人や事務所が否定している以上、テレビ局やスポンサーの判断に委ねられていた。

しかし、事務所みずからが動いたとなれば、話は変わってくる。

この状況から、本人サイドに打開策はあるのだろうか。報道内容を認める、もしくは否定できる確固たる証拠を示さない限り、「まだ疑惑があるのではないか」との見方は強まるばかり。

それを実行できるのは、永野さんか田中さんだけだ。「後始末」がうまくいかなければ、今後の活動にも影響が出てくることだろう。

必要なのは、早期に適切な対応

5月19日には、4月に始まったばかりの「永野芽郁のオールナイトニッポンX(クロス)」の放送終了も発表された。局側は「本日、永野芽郁さんの所属事務所から今後の出演辞退の申し出があり、ニッポン放送として番組を終了することにいたしました」と報告している。

出演していた「ANN」も、わずか1行での番組終了となった/出所:ニッポン放送公式サイト

スキャンダル報道に合わせて、SNS上では永野さんによる過去の“強気エピソード”が、続々と拡散されている。自分を持っていることは、ときにプラスになるが、批判の渦中にあっては「わがまま」や「自分勝手」のようなネガティブイメージにつながる。こうした“空中戦”を止めるためにも、早期に適切な対応が必要となる。

ちなみに「豊臣兄弟!」で演じる予定だった直は、「男勝りな性格だが、小一郎のことをひそかに慕っている。乱世に翻弄(ほんろう)される悲劇のヒロイン」という人物像だった。昨年(2024年)10月に発表された設定だが、いまになって読み返すと、あまりに皮肉が強すぎる。

気の強さを「ブレない芯の強さ」として、逆に武器にすることもできるだろうが、それには「事実関係の誠実な説明」がセットとなる。現状の“スルー戦略”を続ける限り、再起を考えるには、まだ早い段階と言えるだろう。いくら時の俳優と言えども、人気商売である以上、誠実さがなければダメなのだ。

城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー

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きど・ゆずる / Yuzuru Kido

1988年、東京都杉並区生まれ。日本大学法学部新聞学科を卒業後、ジェイ・キャストへ新卒入社。地域情報サイト「Jタウンネット」編集長、総合ニュースサイト「J-CASTニュース」副編集長などを経て、2022年秋に独立。現在は東洋経済オンラインのほか、ねとらぼ、ダイヤモンド・オンライン等でコラム、取材記事を執筆。炎上ウォッチャーとして「週刊プレイボーイ」や「週刊SPA!」でコメント。その他、ABEMA「ABEMA Prime」「ABEMA的ニュースショー」などネット番組、TOKYO FM/JFN「ONE MORNING」水曜レギュラー(2019.5-2020.3)、bayfm「POWER BAY MORNING」などラジオ番組にも出演。政治経済からエンタメ、炎上ネタまで、幅広くネットウォッチしている。
X(旧ツイッター):@zurukid
公式サイト:https://zuru.org/

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