東武線「新じゃないほう」の鎌ケ谷駅に何がある? 隣は急行が停まらない駅で乗降最多の馬込沢駅

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「馬込沢駅は、鎌ケ谷―船橋間では船橋駅の次に乗降人員が多い駅なんです。近くに小学校もありますし、住宅地の中の駅ですね」(須藤管区長)

2024年度の1日平均乗降人員は2万5693人。アーバンパークラインの急行が停まらない駅ではいちばん多い。

東武アーバンパークライン 馬込沢駅
築堤に設けられたホームの下に改札口を持つ馬込沢駅。このあたりの地形を象徴する構造だ(撮影:鼠入昌史)
【写真の続き】降りてみなければわからない、地元住民以外はまず縁がなさそうな東武アーバンパークラインの馬込沢駅。駅とその周辺には何がある?

鎌ケ谷駅と同じ年に開業

馬込沢駅の所在地は船橋市。駅の北側を流れる小川の周辺だけは鎌ケ谷市だが、小川を渡った先の高台は船橋市なのだとか。高台はいわゆる“飛び地”。江戸時代初期に開拓された丸山新田がはじまりで、明治時代に鎌ケ谷村が設置されるとき、この周辺ではなぜか丸山新田だけが仲間はずれになってしまった。おかげでのちに船橋市に編入されたという。

ただ、そうした歴史と馬込沢駅のお客が多いことはあまり関係がなさそうだ。むしろ鎌ケ谷駅と同じ1923年に駅が開業した当時は船橋も鎌ケ谷も関係なく、周囲はのどかな里山風景が広がっていた。

古い地図を眺めると、その頃は駅の南側の踏切を通る県道、木下(きおろし)街道沿いに町が形成されていたようだ。

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