ちゃんと説明したはずなのになぜ…?「伝えるのが下手な人」は話す順番がわかってない

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思い込み③:「正解」を伝えるのが会話の目的だ

(画像:『結果を出すコンサルだけが知っている「伝わらない」がなくなる話し方の順番』)

ある管理職が、部下の企画提案を添削し「ここはダメ、こっちに直せ」と細かく指示を出したが、結果としてその部下は以後まったく意見を出さなくなった。理由を聞くと「正解がわからないので、どうせ否定されるなら出さない方がマシだと思った」と答えたという。“正解を伝える”だけでは、相手の思考も自信も止めてしまうことがある。

結果を出すコンサルだけが知っている 「伝わらない」がなくなる話し方の順番
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真面目で優秀な人ほど、相手に最短で「正しい答え」を与えようとします。ところが、その姿勢こそが相手の成長や納得を妨げる要因になっているのです。

たとえば上司が資料を見て、「ここをこう直して」と言ったとします。これは正しいフィードバックに見えますが、相手にとっては「なぜそうなるのか?」がわからず、行動や判断を再現できません。

→対策:背景や理由、思考のプロセスを一緒に伝えること。相手が納得して初めて、話は「伝わった」ことになるのです。

「伝える順番なんて気にしていない」「とりあえず全部話しておけばいい」。そう思っている人ほど、結果的に相手の行動や納得を得られず、苦い思いをしているかもしれません。

あなたの会話が変われば、結果も変わる。まずは、思い込みから自由になろう。

高橋 輝行 KANDO代表

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たかはし てるゆき / Teruyuki Takahashi

東大卒業後の2000年、博報堂に入社。数々のブランドプロモーション、 大手通信教育サービスの開発・広報などのプロジェクトを経験したのち、SBIグループで大手メーカーと知財戦略の構築に携わる。2007年からはハンズオン型コンサルティング会社、経営共創基盤にて、ぴあの再建に尽力。同社の経営陣、従業員と共に年間18億円の赤字から黒字化を実現する。2010年7月にKANDO株式会社を設立。著書に『ビジネスを変える! 一流の打ち合わせ力』(飛鳥新社)、『頭の悪い伝え方 頭のいい伝え方』(アスコム)

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