寝返りできる?日本初「寝台夜行バス」の乗り心地 ベッドから這い出るときはリンボーダンス

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モニター運行の実現に当たっては、「昨年11月に発表された国交省のガイドラインに沿うようにシートを改良して、まずは実際に運行できるレベルに持っていくことに全力投球をしてきた」。また寄せられている要望についても、「通常運行までには改善される見通しで、対応可能なものから順次設置を検討しており、車内の狭さについては運用上のルールで改善を図っていきたい」という。

なお、筆者がリンボーダンスのような体勢で乗り降りしたことを告げると、しゃがみながら「先に頭とおしりを入れて身体を回転させるほうが乗りやすい」と乗車のコツを教えてくれた。

高知駅前観光ソメイユ・プロフォン統括責任者の本多敦史氏(筆者撮影)

いすへの転換可能なフルフラットシート

座席が完全な寝台ではなく、いすへの転換が可能な特殊な構造のフルフラットシートとなっている点については、「完全な寝台にしてしまうと車検が降りないことが理由」という。「いすの背もたれについては何度まで倒せるかという規定がないことから、走行中に背もたれを極端に倒してフルフラットにしたという建て付けで、完全に横になれるシートを実現できた」。座席での運行については「座席転換の手間が大きいので現状では難しい」といい、1ユニットを転換するのには2人がかりで5分ほどかかる。モニター運行のバス1台には12ユニットのシートが備え付けられている。しかし、「最終的にはより短時間で転換できること」を目指している。

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