寝返りできる?日本初「寝台夜行バス」の乗り心地 ベッドから這い出るときはリンボーダンス

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バスタ新宿を出発してから1時間ほどで、最初の休憩場所となる東名高速の海老名サービスエリアに到着した。せっかくなので、車外に出てみることにしたが、降りる際には、いったん足を通路に出し、膝を折り曲げて身体を大きくそらせるリンボーダンスのような体勢で通路両側のシートの柱を掴むと、うまく這い出ることができた。海老名サービスエリアでは、参加者との雑談の中で「いったん横になってしまえば楽ではあるが、潜水艦のベッドといい勝負なのではないか」という声も聞かれた。

海老名サービスエリアを23時頃に出発すると、筆者はそのまま眠りに落ちてしまった。目が覚めると5時50分になっており、バスは淡路島と四国を結ぶ大鳴門橋近くの淡路南パーキングエリアに停車していた。

再びリンボーダンスの体勢でベッドから這い出して車外に出てみると、複数の参加者がパーキングエリアの化粧室で歯磨きをしていたことから、筆者もここで歯を磨いた。そして、徳島駅前には約35分遅れの6時35分頃に到着し4人が下車。遅れはそのまま続き高知駅には8時50分頃に到着。高知駅と次のはりまや橋で大半の乗客を降ろし、終点の桟橋(高知駅前観光本社)には9時20分過ぎに到着した。

ソメイユプロフォンのシートサイズ(画像:高知駅前観光)

本格運行までに居住性の課題は解決

高知駅前観光本社では、ソメイユプロフォン統括責任者の本多敦史氏が迎えてくれた。

3月中に3往復実施したモニター運行では、「ユーチューバーの方の参加もあり、かなり細かく動画で取り上げてくれるなどの反響があったほか、アンケートでもさまざまな要望をいただいており、空間が狭いという指摘についても十分に理解をしている」という。今後は「寝られることを第一に乗車中に何か作業ができるような居住性を高めていくこと」を目指す。

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