「腫瘍は不変」抗がん剤治療は奏功も、がんサバイバーに訪れる予期せぬ体の異変とは?

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4月からGW前半にかけ体調のいい日が続き、山歩きや公園までのサイクリングができるようになったこともあり、明らかな縮小を期待していただけに「不変」はいささか残念だった。

とはいえ、ステージ4のがん患者に対する抗がん剤治療の目的は、進行を遅らせる、あるいは症状緩和といったものであるから、今回の結果を見る限り、抗がん剤治療そのものは目的を達しているといえる。

予期せぬ神経痛に襲われる

気がかりなのは、最近のカラダのちょっとした異変である。GW後半あたりから背中の神経がピリピリと痛むのと、胸が圧迫される肺の痛みに悩まされている。神経の痛みは昨年秋に患った帯状疱疹の後遺症かと思われる。肺の痛みは、肺に転移した腫瘍を原因とする続発性肋間神経痛ではないかと見ている。

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これらの痛みが併発すると寝る態勢を整えるにも一苦労である。「あー」「うー」といった声を出しながらなんとか寝付いたとしても2、3時間で目が覚めてしまい、同じことの繰り返しだ。

主治医にこの症状を相談したところ、神経性の痛みを和らげるタリージェOD錠をそれまでの1回2.5ミリグラムを5ミリグラムに増強してもらい、強い痛みを和らげるオキシコドン錠2.5ミリグラムも処方してもらった。これに解熱鎮痛剤のカロナール錠200がある。こうした薬で当面、様子を見ていくつもりだ。

次から次へとあらわれる予期せぬ出来事や体の異変。これが“がんサバイバー”の宿命なのだろう。幸いなことに腫瘍を抱えながらも食欲は旺盛である。朝からご飯は2膳食べている。1日3食は当たり前、場合によっては間食や夜食も。食欲が落ち、体重が減少するようだと心配だが、最近は体重も徐々にではあるが戻りつつある。

初夏を迎え、4月に植えたミニトマトの苗や大葉、バジルがずいぶんと成長してきた。しばらくはボタニカルライフを送りながら、植物の成長と自身の回復を併せて見守っていきたい。体調のいい日にはサイクリングにも出かけよう。昨年の夏に取材で訪れた房総・勝浦の海辺の道を、潮風にあたりながらサイクリングするのもいいかもしれない。

山田 稔 ジャーナリスト

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やまだ みのる / Minoru Yamada

1960年生まれ。長野県出身。立命館大学卒業。日刊ゲンダイ編集部長、広告局次長を経て独立。編集工房レーヴ代表。経済、社会、地方関連記事を執筆。雑誌『ベストカー』に「数字の向こう側」を連載中。『酒と温泉を楽しむ!「B級」山歩き』『分煙社会のススメ。』(日本図書館協会選定図書)『驚きの日本一が「ふるさと」にあった』などの著作がある。編集工房レーヴのブログでは、最新の病状などを掲載中。最新刊は『60歳からの山と温泉』(世界書院)。

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