「世界一物価が高い国」スイスの鉄道旅行攻略法 「トラベルパス」で2週間以上滞在がベストだが…
料金は、3日間用(1日当たり1万4200円)、4日間用(1日当たり1万2800円)、6日間用(1日当たり1万1000円)、8日間用(1日当たり9100円)、15日間用(1日当たり5300円)である(すべて二等の連続使用、1スイスフラン174円で計算)。つまり3日間用を購入したのでは1日の交通費が1万4200円にもなり、割引切符を利用している気分になれない。一般的な日本人の感覚からすれば、1日の交通費がすべて込みで5300円なら納得というところであろう。しかし、そのためには15日間用を購入する必要がある。スイスは2週間ほど旅をしないと、コスパのよい旅ができないともいえる。
筆者は日本出発前に15日間用をウエブ購入、チケットはメール添付で受け取った。スイス到着日を1日目とし、スイスを離れる日を15日目としたので空港~市内間の交通機関からパスが利用できた。パスを持った状態でスイスへ到着しているので、窓口などへ行く必要もなく、改札口もないので、空港へ到着、ホームへ直行して列車に乗った。チューリッヒ中央駅でトラムへ乗り換え、宿に荷物を置いて、再びトラムに乗ったり近郊列車に乗ったりで、到着日から鉄道の旅を楽しんだ。
パスだけで充分すぎるほど楽しめた
こうしてスイス滞在中、毎日「乗り鉄」を楽しんだが、交通費は日本でクレジットカード決済した15日間用のパス459スイスフラン(8万3913円)だけで済んだ。タクシーなども利用していない。
標高4000m以上まで登るユングフラウ鉄道、世界最急勾配のピラトゥス鉄道、蒸気機関車も運行するブリエンツ・ロートホルン鉄道などは「スイストラベルパス」所持者は割引になるものの、パスだけでは乗車できず、今回は利用しなかった(筆者は1スイスフラン100円以下だった頃に乗車しているので)。
狭い国土であるが、鉄道路線の密度が高いので飽きることはなく、私鉄も利用できるので15日間のパスでも日程が足りないくらいに楽しむことができた。このパスが利用できる範囲内だけで、充分楽しめた。
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