韓国発のトレンド「ウィッシュコア」 日本のZ世代の心を掴む“ノスタルジーと夢幻”の世界観とは?
その新しく生まれている「○○コア」の中で最も流行りつつあるのが「ウィッシュコア」だ。その特徴は、天使の羽や星、ドット柄などのモチーフに、パステルカラーを取り入れた幻想的な雰囲気を持っていることである。
天使の羽や星、ドット柄などのモチーフやパステルカラーは、Z世代が幼少期に慣れ親しんだ洋服や小物(小中学生向けのファッションブランドrepipi armarioの星型のドット柄ショッパーなど)、アニメ(おジャ魔女どれみ、カードキャプターさくら等)でも多用されたビジュアルであるため、多くのZ世代が懐かしさを感じ、心を掴まれている。
そもそも近年のZ世代のトレンドには、幼少期を思い出させるような懐かしさがあるものが多い。例えば、シルバニアファミリーやたまごっちのほか、2000年代初頭に人気を集めたジュニアファッションブランド「エンジェルブルー」のメインキャラクター、ナカムラくんなどZ世代が幼少期に親しんだキャラクターが再び人気を集めている。
iPhone6など昔のiPhoneを用いてエモい写真を撮ることや、幼少期に行っていたシール交換(シール帳にシールをコレクションし友人間で交換する遊び)も再度流行している。
Z世代の注目トレンドとの共通点
「ウィッシュコア」の幻想的な雰囲気は、Z世代の注目を集めるトレンドと共通点がある。
たとえば、横浜市の港の見える丘公園や大阪市の中之島バラ園のような西洋風のバラ園では、妖精やおとぎ話の世界観を体験でき、Z世代の間で幻想的な雰囲気が話題になった。
また、韓国のアイドルグループ「ILLIT」の楽曲「Magnetic」のファンタジックなステージ衣装は、「ゆめかわいい(=夢みたいにかわいい)」と評された。
Z世代は、SNSを通して現実と繋がり続けているので、「ウィッシュコア」が帯びるこうした幻想的な雰囲気に癒やしを感じているのかもしれない。


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